電動ガンのカスタムを考えているなら、パーツごとの役割を理解しましょう。パーツの役割を理解せずに一部だけカスタムをすると、全体のバランスが崩れてしまい故障につながります。
特にメカボックスは構造が複雑なため、専門知識や経験がないと分解してから元に戻せなくなる可能性も高いでしょう。
自分でカスタムするのが不安な方は、エアガンカスタム専門店への依頼がおすすめです。専門店なら故障のリスクを気にせず性能アップが見込めます。
詳しくは以下のページで紹介しています。ぜひご覧ください。
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電動ガンのカスタムの方法
電動ガンをカスタムする方法は大きく分けて2通りあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
個人でカスタムする
カスタムの知識があれば自分で行うのも方法です。費用を抑えられ、より自分好みにセッティングを詰められます。
ただし、カスタムの知識や経験がないと故障のリスクが高くなります。特に電動ガンのメカボックスは構造が複雑で、一度分解したら戻せなくなるケースも少なくありません。
初めてカスタムするのなら、外装パーツの取り付けのみに留めるなど難易度の低いカスタムから始めるがおすすめです。
専門店に依頼する
専門店に依頼すれば、エアガンの知識が豊富なスタッフがカスタムしてくれるため、安心してエアガンの性能をアップできます。また、過度なカスタムによる初速オーバーのリスクも低いでしょう。
エアガンのカスタムを受け付けているショップの種類は下記の記事でも紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
>>エアガンカスタムショップはどこがおすすめ?選び方についても解説
電動ガンのカスタムパーツの種類
電動ガンのカスタムは内装カスタムと外装カスタムに分けられます。具体的にどのようにカスタムするのか見ていきましょう。
電動ガンの内部パーツの種類
電動ガンの内部パーツは大きく分けて下記の通りです。それぞれの役割や特徴を紹介します。
パーツ名 | カスタムの効果 |
インナーバレル | 命中精度と初速の安定、射程延長 |
ホップパッキン | 弾道の伸び、ホップの調整、気密の向上 |
スプリング | 初速や弾の飛距離の向上 |
スプリングガイド | ねじれ防止や安定性向上 |
ピストン | 耐久性や気密の向上 |
ピストンヘッド | 気密の向上、消音性のアップ |
シリンダー | エア容量や初速の調整 |
シリンダーヘッド | 耐久性と気密性のアップ |
エアノズル | 気密性の向上、BB弾の保持力アップ |
タペットプレート | 耐久性アップ、給弾トラブルの防止 |
モーター | ギアを動かし、BB弾を発射させる |
ギア類 | サイクルやトルクの調整、耐久性向上 |
シム | 回転効率・静音性・耐久性の改善 |
軸受け | 効率や耐久性の向上 |
逆転防止ラッチ | ピストン・ギアのトラブルを回避 |
SUB、SBD、電子トリガー | スイッチ焼け防止、機能拡張(電子トリガー) |
ヒューズ | 過電流によるメカボックスの保護 |
インナーバレル
BB弾が発射される時に通過するパイプ状のパーツで、弾の初速や命中精度に大きく影響します。
基本的にはバレルが長いほど初速は上がりやすく、短い方が取り回しやすくなります。また、内径が狭いほど初速が上がりますが、弾詰まりのリスクが高くなるという注意点があります。
インナーバレルの材質は、真鍮以外にも、ステンレスやアルミ、テフロン加工されたものなどさまざまです。素材ごとに耐久性や滑りやすさ、見た目が異なります。
ホップパッキン
BB弾にホップ(バックスピン)をかけて飛距離を向上させるゴムのパーツです。BB弾を適切な位置に保持する役目もあり、インナーバレルに装着されます。
パッキンが柔らかいほど優しくホップがかかりやすく、軽い弾や低初速でも効果を発揮します。一方、硬めになるほど高初速や重い弾に最適です。
パッキンの突起形状にもいくつか種類があります。たとえばフラットな形状は弾道が伸びやすく、V字型はセッティングが求められるものの、より安定してホップをかけられます。
スプリング
スプリングは、ピストンを前進させる役割を持ち、BB弾の初速に直結するパーツです。巻き数(ピッチ)によって特性が変わり、等ピッチは巻き幅が一定で自然な押し出しが特徴となっています。
一方、途中から巻き幅が変化する不等ピッチは、初動が軽く収縮力が強いことから、ピストンへの衝撃を緩和する効果が期待できるでしょう。
メーカーによっては、M90,100,110という名称を用いて初速の目安を提示している物もあります。ただし、実際の初速はバレルの長さなどによっても異なります。
また、強いスプリングはギアやピストンに大きな負荷を与えるため、強化パーツの併用が求められます。
スプリングガイド
スプリング後端を支える軸状のパーツです。ベアリングを内蔵したタイプもあり、スプリングの回転・歪みを抑え、安定性と耐久性を高める効果が期待できます。
ピストン
スプリングの力で前進し、BB弾の発射に必要な空気を圧縮するパーツです。耐久性の高い強化プラスチック製のカスタムパーツもあります。ほかにも歯が金属製になっている強化ピストンもあります。
ピストンヘッド
ピストン先端についているパーツです。気密性を高めてBB弾の発射に必要なエアーのロスを防ぎます。カスタムパーツの中には小さな穴が空いていて、発射時にOリングを広げて気密アップを狙ったタイプもあります。
シリンダー
空気を圧縮するための筒状のパーツです。穴の開いた「加速シリンダー」と呼ばれるタイプもあり、バレルの長さによって最適な種類が異なります。
シリンダーヘッド
シリンダー前部分に装着されるパーツで、ノズルと接続して気密を保ちます。基本的にはどの電動ガンでも共通して使用できます。
ノズル
チャンバーにBB弾を装填し、圧縮した空気を弾に伝えるパーツです。機種ごとに専用のパーツが採用されることが多く、装弾の際にBB弾の位置がずれないようにくぼみが設けられたタイプもあります。
材質は樹脂製が一般的ですが、より剛性の高い金属製もあります。
タペットプレート
セクターギアと連動するノズルの動きを制御するパーツです。強化樹脂を使用して耐久性が高められたタイプもあります。
モーター
電動ガンの心臓といえるパーツであり、回転速度が高いほど、発射サイクルが速くなり連射性が向上します。また、強力なスプリングに対応した高トルクモーターなどもあります。
基本的に高性能なモーターになるほどトリガーを引いてから発射されるまでの時間が短くなります。
ギア類
電動ガンのギアは大きく分けて3種類あります。
・ ベベルギア
モーターの回転をほかのギアへ動力を伝えるギアです。
・スパーギア
ベベルギアからセクターギアに回転を伝える中間のギアです。
・セクターギア
ピストンを引くギアで、タペットプレートを動かす役目もあります。
ギアをカスタムすることで電動ガンの連射速度やトルク性能を調整できます。たとえば13:1など低ギア比はハイサイクル向き、18:1など高ギア比は強いスプリングに対応可能です。
ほかにも機械式のプリコックを搭載したギアなどもありますが、正しい機能を得るにはより繊細な調整が求められます。
シム
シムは電動ガンのメカボックス内のギアの高さや位置を微調整する薄いワッシャーです。ギアの位置を微調整し、回転のスムーズさや静音性、耐久性を上げます。一方、緩すぎや詰めすぎは破損や異音の原因になります。
軸受け
軸受けは、メカボックス内のギアの回転軸を支えるパーツです。ギアの回転を安定させ、摩耗や抵抗を減らす役割があります。ナイロン製が一般的ですが、より耐久性の高い金属製もあります。
ほかにもベアリングなどいくつか種類があります。
逆転防止ラッチ
ギアが逆回転しないようにするストッパー的なパーツです。基本的にはどのエアガンにも共通する形状となっています。
SUB、SBD、電子トリガー
SUB、は、スイッチ(接点)にかかる電圧スパイク(逆起電力)を吸収し、接点が焼けるのを防ぐ電子部品です。敗戦に追加するだけなので、比較的組み込み難易度の低いパーツです
一方、SBDはモーターに直列で接続され、モーター停止時に発生する逆起電力(ブレーキ電流)を吸収することで、回路保護とブレーキ性能を向上させます。
電子トリガーは、通電制御を電子回路で行い、機械式スイッチを使わずにモーターを駆動するシステムです。
高効率・高応答・機能拡張が期待できる高性能なパーツですが、組み込みの難易度が高く、上級者向けのパーツとなっています。
ヒューズ
ヒューズは、電動ガンの電気回路を保護する安全装置です。過電流が流れたときに切断され、モーターやバッテリー、基板などを焼損から守る役目を果たします。
ヒューズを強化(耐電流アップ)すれば、ハイパワー系にも対応可能です。レスポンスを優先させるために除去する方法もありますが、電装保護がなくなるため、破損リスクが高くなります。
東京マルイ製の電動ガンは、主にガラス管ヒューズが用いられていますが、最新の一部の次世代電動ガンでは、より通電効率の高い平型ヒューズを採用しています。
電動ガンの外装パーツの種類
電動ガンの代表的な外装パーツは下記のとおりです。
- アウターバレル
- ハンドガード
- フレーム
- ストック
- グリップ
- マズルデバイス
- サイト/スコープ類
- マウントベース
- マガジン
- アウターバレル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アウターバレル
インナーバレル(BB弾が通る銃身)を覆うパーツです。電動ガンでは金属製が一般的となっており、ショートバレルやロングバレルなど、種類が豊富なのも特徴です。
アウターエクステンションと呼ばれるアウターバレルを延長するパーツも存在します。
ハンドガード
エアガン前方にあるパーツで、トリガーを引く反対の手で保持する部分です。直接手に触れる部分なので、交換することでグリップ力のアップが期待できます。
さらにM-LOKやKeyMod、ピカティニーなどレールシステムを備えたものもあり、そちらに交換することで拡張性がアップします。
フレーム(レシーバー)
メカボックスを収める銃の本体部分といえるパーツです。アッパー(上)とロワー(下)に分かれます。金属製に交換することで、剛性アップが期待できます。
ほかにも実銃のような刻印が施されたものなど、リアルさを追求するために交換するケースも多いです。
ストック
肩を当てる部分で、射撃時の安定性を高めます。固定ストックやクレーンストックのように、バッテリーの収納スペースを設けたタイプもあります。
グリップ
トリガーを引く手で握る部分のパーツです。交換することで握りやすさが向上します。電動ガンではモーターが内蔵できるように内部が空洞になっているのが特徴です。
マズルデバイス
銃口に取り付けるパーツ全般を指します。フラッシュハイダーのように見た目の変化を楽しむパーツから、サプレッサーのように発射音を軽減するものまで幅広い種類があります。
ほかにもトレーサーと呼ばれる蓄光弾を光らせるデバイスも存在します。電動ガンの場合は、14mm逆ねじか正ねじで規格が統一されています。
サイト/スコープ類
エアガンの上部に搭載されたパーツで、狙いやすさに直結するパーツです。主な種類は下記のとおりです。
アイアンサイト
最もシンプルな照準器で故障しにくいのが特徴です。折り畳み可能なタイプやレールに搭載するタイプもあります。
ドットサイト
レンズ上に赤や緑の点を表示し、素早く狙いやすいのが特徴です。近~中距離を狙うのに役立ちます。
スコープ
倍率付きで遠距離射撃向けの光学機器です。スナイパーライフルなどに搭載され、精密な狙撃に使われます。
マウントベース
エアガンの上部にドットサイトやスコープを搭載するためのパーツです。
マガジン
主に携行弾数を増やす目的として使用されます。より多くのBB弾を装填できる多弾マガジンと呼ばれるマガジンもあります。
電動ガンのカスタムの事例
PINPOINT SHOOTERSでは、東京マルイ製品を中心に電動ガンやガスガンのカスタムを幅広く受け付けています。カスタムの事例は下記のページから確認できます。
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電動ガンをカスタムするなら、自分でカスタムをするか専門店に依頼するのが方法です。
特に電動ガンのメカボックスは細かなパーツが多く使われているため、各パーツごとの役割も理解すると、より自分の好みの性能に仕上げやすくなります。
ただし、電動ガンは構造が複雑でカスタムには専門知識が必要です。
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